どうも。あいともです。
台詞やナレーションの録音方法や編集方法って、歌と比べて情報少なくないですか???
「音声編集 やり方」とかを検索で調べてみても全然出てこないし、歌と同じことを書いてたり。
あまり技術的な話が表にでてきませんよね。
そういった話をしている人も見かけづらい気がします。
台詞録音・音声編集って、どうやったら正解なのか???
「歌と同じようにしていいの?」「ノイズって録音側でカットしていいの?」など、疑問も絶えないでしょう。
なので今回は、歌とは違う点に注目しながら、台詞録音・音声編集で気をつけていることを書いていこうと思います。
台詞録音や音声編集を覚えたい・やりたいけど、調べてもわからないという方の参考になれば幸いです。
台詞録音で気をつけていること
台詞録音で、録音時に特に気をつけていることがあります。
歌録音ではあまり気にされないような、気をつけなければいけないことがあるんですよね。
まずは台詞録音で気をつけていることを、思いつく限り書いていきます。
①台詞録音時のノイズカットはNG
台詞録音中は、間のカットやノイズカットはしないほうがいいかもしれません。
間違えてブレス途中をカットしていたり、カットしてはいけない部分をカットしていたりなど。
スタジオ録音の台詞素材でも、たまにですが起こっています。
全ての録音が終わってから、編集の段階で必要に応じて処理をするのがオススメです。
②台詞とは別に約5〜10秒の環境ノイズを用意
台詞録音は、台詞とは別に環境ノイズが必須です。
同じ録音環境・録音レベルのままで録音して、環境ノイズを用意しましょう。
いちおう約5〜10秒くらいあれば問題ない印象です。
※心配な方はもっと長く録音してもOK
このノイズは、台詞と台詞の間のノイズ除去や全体の環境ノイズ処理に必須です!
台詞同士の間が綺麗にあれば、そこから環境ノイズを用意することは可能です。
しかし、編集でどうにかなる場合もあれば、クオリティーに影響出る場合もあります。
クオリティー高い音声作品をつくるためには、録音で環境ノイズを用意するのを推奨します。
③台詞録音はマイクゲイン・音量に注意
特に台詞単体を聴かせる作品では、過度なノイズ除去は極力ないようにしたいですね。
そのためには『台詞の音量>環境ノイズの音量』になるように録音が必要です。
台詞の音量が環境ノイズよりも大きく録音できていたらOKという考え方です。
とはいえ、音割れや波形が平らになって音が潰れているのはNGなので注意。
スタジオ録音では、大抵DAWの音量メーターで半分程度から上を動くくらいの音量で録音される印象です。
※スタジオによって、考え方が違う場合があります。
あいともが台詞録音を対応するときは、-15db〜-6dBを目安にしています。
④マイクとの距離は一定を保つ
歌録音でも「マイクとの距離は一定に」と言われますよね。
台詞録音でも同じような考えです。
マイク距離を変えてしまうと、反響具合が変わったり・距離感や音質に影響が出ます。
かといって、マイクゲインを変えるのも環境ノイズに影響が出るので難しいです。
音割れがないように、適したマイクゲインで録音するようにしています。
⑤台詞中にノイズが鳴ったら録り直し
台詞録音中は、ノイズが鳴らないように気をつけましょう。
・台本めくる音
・腹の音
・身振り手振り足音など、移動によるノイズ
この3点は、よく入りがちなノイズです。
編集・ノイズ除去で対処無理な場合もあるので…
ノイズが混ざらないように録音していきたいですね。
もし、台詞と重なってノイズが鳴ってしまったら録り直しを推奨です。
音声編集で気をつけていること
台詞を録音したら、ノイズの除去や台詞が聴こえやすくなるように編集をします。
ラジオ番組の編集や音声作品の編集などで、特に気をつけていることを書いていきますね。
①台詞と台詞の間のノイズはカットしない
台詞の音声編集で、無音部分のカットは内容によってNGだったりします。
掛け声や一言の単発台詞の場合は、台詞以外はカットしても影響ありません。
台詞が連続して、台詞同士の間が存在する場合はカットしないように気をつけましょう。
台詞と台詞の間の音声編集のノイズ除去はこうやった
台詞同士の間のノイズ除去で、環境ノイズの出番です。
ノイズを消したい箇所に環境ノイズを挿入して消していきます。
before
after
②EQやコンプ・ノイズ除去で編集しすぎに注意
「EQで高域〜以上をあげる」「低域〜以下ををカット」などあるんですけど。
過剰な処理・編集で不自然な音は、とても聴きづらいです。
せっかく演技や声がよくても台無しになってしまいます。
・コンプで音を潰しすぎてのっぺりした台詞になっている
・EQで高域を上げすぎ、低域を削りすぎている
・ノイズ除去をやりすぎている(過剰な設定)
この3点には、特に気をつけながら編集しています。
③音声作品のマスタリングはがっつり音圧あげる必要なし
音声作品の「マスタリング」は、投稿サイト・配信サイトによって適した処理が必要だと思っています。
曲のマスタリングのように、ジャンルによってがっつり音圧を上げる必要などはないのではないでしょうか。
例えばYouTubeに投稿の音声作品は、コンテンツラウドネスが-6.0〜0dbになるようなイメージでマスタリングを行うのが良さそう◎
最近だと、アニメ作品やASMR動画・音声作品をアニメ会社公式が投稿しているので、そういうのを参考にするのも良いと思います。
過剰なレベルオーバーや台詞のダイナミクスを失うことががないように仕上げていくように気をつけたいですね。
まとめ
今回は、台詞録音・音声編集のクオリティーを上げるために気をつけていることを書いていきました。
ラジオ番組の編集や音声作品の編集の経験をもとに、音声編集について良い感じに内容書けたと思います。
音声編集・台詞録音に興味ある方や、音声編集で悩んでいる方の参考になっていればうれしいです。
音声編集に活用できそうな、Waves Clarity Vxのレビュー記事を以前書きました。
音声編集やノイズ除去に興味関心ある方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください♪
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